はじめに
一般的なPC向けの設定で、特に格闘ゲームに役立つであろう設定を紹介します。
これらの設定は実際に試し実績あるものではございますが、PC環境は様々な環境が考えられます。
つきましては、設定の変更は各自の責任でお願いします。
1.グラフィックボードの設定(NVIDIA GeForce用)
グラフィックボードの設定で、格闘ゲームで大事であると言われる垂直同期のOFFとその他のオススメ設定について説明します。
垂直同期とは画面の描画終了とモニタ表示開始を合わせる設定で、描画処理完了後にタイミングに余裕を持たせて表示を遅らせています。これをOFFとすると遅延が減り、例えばストリートファイター5では60Hzモニタでの30msecも入力遅延が減るとの調査結果があります。その弊害として、描画途中が表示されるテアリング現象が発生しますが、格闘ゲームにおいては描画の正確さより低遅延を優先する人が多いため、垂直同期OFFをオススメします。
またそれ以外の設定も、グラフィックボードのパフォーマンスを優先し描画処理の遅れを防ぐものです。
デスクトップの開いてる箇所を右クリックするとメニューが表示されるので、NVIDIA コントロールパネルをクリックします。
NVIDA コントロールパネルが表示されるので、左側[タスクの選択…]にある3D設定の管理をクリックします。
3D設定の管理の内容について説明します。
PC全体で設定したい場合はグローバル設定、プログラム毎に設定したい場合はプログラム設定で設定してください。格闘ゲーマーなら前者が楽です。
プログラム設定の場合、カプコンファイティングコレクションは標準インストールでは下記に存在します。
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\CAPCOM FIGHTING COLLECTION\CapcomFightingCollection.exe
また、おすすめする設定は下記になります。
・優先グラフィックプロセッサ→高パフォーマンスNVIDIAプロセッサ
・バーチャル リアリティ レンダリング前フレーム数→1
・低遅延モード→ウルトラ
・垂直同期→オフ
・電源管理モード→パフォーマンス最大化を優先
これらを設定し、適用をクリックして終了です。
2.USBポーリングレート設定を変更し、入力遅延を減らす
USBポーリングレートとは、1秒間にUSBデバイスの状態を何回チェックするかという設定です。単位はHz(ヘルツ)で表現し、例えば1000Hzであれば1秒間1000回、つまり1ミリ秒毎に入力をチェックする事になります。
PS3コントローラーは100Hz、XBOXコントローラーは125Hz、PS4コントローラーは250Hzが標準となっており、これを1000Hzに変更すると入力遅延を減らす事が出来ます。
※Universal Fighting Boardをご使用中の方は、USBをPCにつなぐ際に小Kボタンを押しっぱなしにすることで「Pokken Tournament and Switch」モードとなり、1000Hz動作となるためこの設定は不要となります。
レジストリ設定の変更等を行います。USBポーリングレートを変更するソフト「hidusbf」はメーカー非公式のオープンソースドライバであるため、インストール可能な設定に変更するものです。設定は下記手順で行ってください。
[Winキー]+Rでファイル名を指定して実行を呼び出した後にregeditと入力し、OKをクリックします。
レジストリエディターが表示されるので、下記の文字列を入力欄に設定しエンターを押します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\CI\Policy
※画像のように選択状態にしてから貼り付けし、エンター
先ほどのアドレスが開いたら、右枠の何もないところを右クリックし、新規(N)→DWORD(32ビット値)をクリックします。
新しい値#1が作られるので、名前をUpgradedSystemとします。
UpgradedSystemを右クリックし、修正をクリックします。
DWORD(32ビット)値の修正画面で、値のデータに1を設定し、OKをクリックします。
[CTRLキー]+[Sキー]を入力して結果を保存し、レジストリエディターを終了します。
Windowsセキュリティのコア分離のメモリ整合性をオフに設定します。
画面左下の虫眼鏡アイコンをクリックします。
[ここに入力して検索]欄にコア分離と入力し、開くをクリックします。
コア分離がオンだった場合、OFFに設定します。
PCを再起動します。
USBポーリングレートを変更するソフト「hidusbf」の文字化け対策として、LocaleEmulatorをインストールします。
下記URLから一番新しいリリースを選び、ダウンロードします。
https://github.com/xupefei/Locale-Emulator/releases
ダウンロードしたファイルを右クリック→すべて展開で展開します。
展開したフォルダを開き、LEInstaller.exeを実行します。
LE Context Menu Installerが起動したら、Install for current userをクリックします。
USBポーリングレートを変更するソフト「hidusbf」をローカル環境に展開します。
少々わかりづらい為、下記に解説を示します。
下記URLを開きます。
https://github.com/LordOfMice/hidusbf
画面のCodeをクリックします。
メニューが開かれるので、Download ZIPをクリックします。
hidusbf-master.zipとしてダウンロードされるので、右クリック→すべて展開で展開します。
展開したフォルダを開き、hidusbf.zipを右クリック→すべて展開で展開します。
展開したhidusbfを開き、DRIVERフォルダを開きます。
DriveフォルダのSetupを右クリックします。
ロケールエミュレータ→Run in Japanese(Admin)をクリックします。
USB Device Rate Setupが開いたらMiceをクリックしAllをクリックします。また、この段階でコントローラーを接続する必要があります。
自分のコントローラーを見つけ、クリックします。この例の場合(XBOX 360 Controller For Windows)
Fiter On Deviceをチェックし、Select RateをDefaultから1000に変更して、Install Serivceをクリックします。
下記の警告が出た場合、開く(O)をクリックしてください。
コントローラーを抜き差しし、bitintervalが1となった事を確認すれば終了です。
3.高リフレッシュレートモニタの設定(カプコンファイティングコレクション用)
120Hz等の高リフレッシュレートのモニタをお持ちの方は、それ用の設定をするとより遅延が減るようです。
Steamを起動し、ライブラリを表示してカプコンファイティングコレクションを右クリックします。
メニューが開いたら、管理→ローカルファイルを閲覧をクリックします。
カプコンファイティングコレクションのフォルダが表示されるので、config.iniを開きます。
config.iniを開いたら、RefreshRateをご利用のモニタに合わせて設定し、VSYNCをOFFにして保存すれば終了です。
4.ネットワークのオススメ設定
格闘ゲーム同様、ラグにシビアなFPS界隈でゲーム向けにオススメされている設定をまとめたものです。
これらは、CPUやネットワークの応答性を高める設定となっています。
TcpOptimizerを下記URLからダウンロードします。
https://www.speedguide.net/downloads.php
※ダウンロードはTCP Optimizer Downloadの箇所から
ダウンロードしたTCPOptimizer.exeを右クリックし、管理者として実行(A)をクリックして起動します。
ウィンドウサイズを広げて、画面右下のCustomをチェックし、下記画像に合わせて設定後にApply changesをクリックしてください。
General Settingタブ(初期画面)
Advanced Settingタブ
確認画面が表示されるので、念の為Backupにチェックを入れて、OKをクリックします。
下記メッセージではいをクリックし、再起動すれば終了です。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
ご紹介した設定を活用していただき皆様が快適にオンライン対戦を楽しめるようになれば幸いです。
追記
ご紹介した設定につきましては個々のPC環境によって動作が変わる場合があります。
設定への変更における不具合につきましては責任を負いかねますので自己責任のもとでご活用ください。